ひとりでがんばらないことが幸せに生きる道につながる

Vol.10【今の親を介護することも全て自分が決めてきたこと】

 

皆様、こんにちは。

メンタルセラピストの夏希優太です。

先日に立冬も迎え、本格的な冬に向かっていきますね。

どうぞご自愛くださいね。

 

では早速、今回のテーマに入っていきます。

今回は「今の親を介護することも全て自分が決めてきている」

という視点で介護を捉えてみることをお伝えしたいと思います。

 

ひと言に介護をするといってもその関わり方は様々。

在宅での介護、同居でなく通いでの介護、施設入所での介護。

どんな形態であれ、介護をすることは簡単ではありません。

 

感情面や葛藤など精神的な負担もありますし、

介助的なことや生活・健康に係る支援などの肉体的な負担もあります。

 

また実の親であるからこその難しい部分もあります。

心が折れてしまいそうになることもきっと、一度や二度ではないはず。

何で自分がこんな思いを…と思うこともあるでしょう。

 

けれど少し視点を変えてみて、

「親を介護することも全て自分で決めてきた」

という捉え方をしてみてはどうでしょうか。

 

渦中では苦しいこともあるかもしれませんが、

「自分で決めてきているからこそ乗り越えていける」

という観方ができます。

 

介護をしていく中で、例えば、

優しくしたいのにできなかったり、

親の存在を疎ましく思ってしまう、

そんなネガティブな気持ちが出てしまうこと、必ずあるはずです。

自分自身が嫌になることもあるでしょう。

 

でも、そうであってもいいのです。

今の親のもとに生まれ、その親を介護することを決めてきた。

そうであるのならば、

介護する中で例えネガティブな気持ちを持ってしまったとしても、

そんな自分もいいんだよと認めていくことを

親が身をもって伝えてくれているのかもしれない…

そんなふうに思えたとしたら、少し心が軽くなりませんか。

 

それと同時に

乗り越えるために、自治体などで行っているサポート等の

情報収集やフル活用をしていきましょう。

 

介護は大変なことが多いことは承知の上ですが、一つの視点として

「今の親を介護することも全て自分で決めてきている」

だからどんなことが起きてもどんな状況になっても

大丈夫なのだということを心に留めておいてもらえるといいなと思います。

Vol.9【新型コロナウイルス感染症に罹って気づいたこと】

 

皆様、こんにちは。

メンタルセラピストの夏希優太です。

少しずつ過ごしやすくなってはきましたが、

夏の疲れが出やすい時です。ご自愛くださいね。

 

さて私ごとではありますが、

八月の終わりに新型コロナウイルス感染症に罹りました。

十日間の療養期間は自宅待機をしました。

今回はその期間に感じたことを書いてみたいと思います。

 

私自身がコロナ感染症に罹って気づいたことは、三つあります。

 

一つめは、自分の身体への向き合い方。

一番は健康であることのありがたさです。

同時に自分の体力を過信しないということ。

というのも私はずっと運動を続けていて体力には自信がありました。

どこかで自分は大丈夫だろうと思っていたのです。

だから罹った時には正直ショックでした。

けれどお陰で無理をしてはいけないこと、

休むことが大切なことも分かりました。

 

二つめは、周りの人への感謝の気持ちがより一層強くなったことです。

十日間出勤ができず職場の方に助けられました。

食事の面でも、一人暮らしなのですが

家族や会社の人たちの心遣いのお陰で困ることはありませんでした。

それ以外にも体調を心配してメッセージをくださる方もいらっしゃり、

自分は一人ではないこと、沢山の人に支えられていることを実感でき、

感謝や気遣い、優しさを決して忘れないようにしようと思いました。

 

三つめは、生き方のスタンスについて見直せたこと。

これまでも決して蔑ろにしていた訳ではありませんが、

日々を丁寧に生きること、

そして自分の気持ちに素直に(正直に)生きることについて

改めて見直すことができました。

これは決して我儘に生きる訳ではなく、

社会的なルールを守り他に迷惑をかけないことは第一とした上で

自分の気持ちを大事に生きていく。

人間関係においても無理をすることなく、

八方美人にならないことや距離感も意識しようと気づけました。

 

今回コロナ感染症に罹って過ごした療養期間。

普段は十日間休むことも自分を見直す機会も中々ありません。

今回のことは私にとって、

休息とともに一度立ち止まることが必要だったのだと、

そして良い機会をいただけたと、感じています。

 

最後に、新型コロナウイルス感染症は

今は誰が罹ってもおかしくない状況です。

もし罹ってしまっても自分を責めないでほしい。

そのことをお伝えして締めさせていただきます。

Vol.8【介護をしていく上で大切なこと】

 

皆様、こんにちは。

メンタルセラピストの夏希優太です。

毎日暑い日が続いていますが、体調を崩されてはいませんでしょうか?

どうぞご自愛くださいね。

 

では早速、今回のテーマに入っていきます。

今回は「介護をしていく上で大切なこと」

というテーマでお伝えしたいと思います。

 

あなたは介護をしていく上で大切なことは何だと思われますか?

知識、介護の技術、優しさなどの心の部分、コミュニケーション力等々。

人によって大切だと感じるものは違うでしょう。

 

今挙げたようなことも勿論とても大切なことですが、

一番は介護者であるあなたが元気であることだと私は思うのです。

これは心と身体、両方です。

心身ともに元気であることで介護をしていくための意欲も生まれます。

 

では元気でいるためにどうすればいいのか。

それは自分のことを粗末にしないこと。

自分に手をかけていくことです。

 

介護をしているとどうしても生活のリズムが介護中心となり、

親御さん優先となってしまいます。

これはある意味仕方ないことですが、

そこを優先するあまり自分のことを後回しにしていると、

心身ともに疲れていきます。

親御さんのことも大切にしていきながら介護者であるあなた自身も

自分のことを労わる時間をもつこと。

そのバランスを意識してみてください。

 

自分を労わるということに関しては、

自分の元気になれることをすると良いです。

好きな食べ物や飲み物を飲む、読書をする、

映画を観たり音楽を聴く、自然の中に行ってみる。

まとまった時間は難しいかもしれませんが、

一日の中で短くてもいいのでそうした時間を確保する。

もし泊まり等、まとまった時間がとれれば、

その時には思いっきり楽しんでくださいね。

 

自分のために行政や介護サービスを利用することは

悪いことではありません。

むしろそういったために私たちがいると思っています。

大いに利用して時間を作ってください。

 

私自身も日々の介護現場の中では

勤務を終えると心身ともに疲れてしまうことはあります。

けれど、お休みや勤務を離れてからの時間に

自分の好きなことをして過ごすことで

リフレッシュと気持ちの切り替えもでき、

良い状態で介護に臨めています。

 

介護をしていく上で大切なことは介護者自身が元気でいること。

そのためには自分を労わる時間をとり、自分を大切にしていくこと。

介護者であるあなたが自分を大切にすること=目の前の親御さんたちを

大切にできることへもつながっていくのです。

Vol.7【介護をすることは、人が持つ色んな気持ちの部分に向き合うこと】

 

皆様、こんにちは。

メンタルセラピストの夏希優太です。

今回も介護に関わっていく上で

少しでも心が軽くなれることをお伝えしていきたいと思います。

 

今回のテーマは

「介護をすることは、人が持つ色んな気持ちの部分に向き合うこと」

 

介護をする、と聞くと

どんなイメージが浮かびますか?

お世話をするとか、大変そうとか、

そうしたイメージが大きいかもしれませんね。

 

確かに、身の回りのお世話をしたり

それ以外のことでやることも増えます。

きれいごとだけではやっていけないこともあります。

実際に身体も痛めたりします。

 

でもそれだけではなく私は

“人が持つ色んな気持ちの部分に向き合うこと”も介護だと思っています。

内面の部分ですね。

 

介護をしていく中で避けられないのが気持ちとの向き合い方です。

 

親御さんや利用者さんは

自分の思うとおりにいかないことへの苛立ちや歯痒さから

その気持ちを素直に介護者へ出してきます。

 

介護者はその相手からの気持ちを受けながら、

自分自身が感じている気持ちとも対峙していかなければなりません。

 

 

実際に私自身も介護の仕事を始めて

ネガティブな気持ちを持つことも多くありました。

利用者さんに対してイライラしたり怒りたくなったり…

 

でもそのたびに、

利用者さんにそんな気持ちをもつ自分がダメなのだ、

と自分を否定していました。

常にいい人でいないといけないと思っていましたし、

ネガティブな気持ちをもっている自分が嫌だなって思っていました。

それもよし、とできなかったのです。

 

でも、人には感情があり

皆が良い感情とそうでない感情、どちらも持っています。

きれいごとだけではない介護に対して

ネガティブな感情を持ってしまうことは普通のことだと

メンタルエステスクールでの学びの中で気づかせてもらえました。

 

苛々することも

常にいい人でいられないことも普通のこと。

そんな気持ちをもっている自分をダメだと否定しなくてもいい。

 

そう思えるようになってからは心がとても楽になりました。

そしてどう気持ちを切り替えていくか、

そちらの方向へ早く考えられるようになりました。

 

過去の私と同じように、

頭では分かっていても自分の素直な気持ちを受け入れられずに

悩まれている方は多いと感じます。

 

でも、私自身の経験から

介護者本人が自分自身のどんな気持ちも受け入れ認めることで、

親御さんや利用者さんの気持ちも受け止めていくことが出来る、

と思えるのです。

 

まずは、自分の感じる素直な気持ちを

〝どんな気持ちもよし″と思いましょう。

がんばっているね、と自分を褒めてあげましょう。

そうすると、

自然にどう切り替えていこうかという方向に気持ちが向かいます。

 

あなたの介護に対する心の負担が少しでも軽くなったら嬉しいです。

Vol.6【介護者自身も楽しんでいいこと】

 

皆様、こんにちは。

メンタルセラピストの夏希優太です。

今回も介護に関わっていく上で

楽にいられるためのお話しをしていきます。

 

今回は、「介護者自身も楽しんでいい」

というテーマでお伝えをしていきます。

 

あなたは「介護者自身が楽しむ」ことについて

どんなイメージを持ちますか?

そして介護者が楽しんではいけないと思ってしまいますか?

 

在宅介護をされている場合、

何らかの介護サービスを利用されていらっしゃると思います。

デイサービスやショートステイ等。

これ以外にも訪問介護など色んな介護サービスがあります。

 

これらはいずれもご家族の介護負担の軽減を目的としたものです。

今回はデイサービスやショートステイのことでお話をしますが

親御さんをお預かりしている間は

ご家族にはしっかりと心身のリフレッシュの時間に充ててほしいのです。

 

しかしながらご家族によっては

預けている間も気になってしまったり、

休むことや自分が楽しむことに対して

罪悪感を持たれる方もいらっしゃると思います。

勿論気になってしまうことは仕方のないことですが、

その状態ですと芯からリラックスすることができません。

そこはうまく気持ちを切り替えていく必要があります。

 

そのために次のような思い方をしてみてはいかがでしょうか。

 

「この時間はいつも介護をがんばっている自分へのご褒美時間。

ゆっくりしてもいいし、楽しんでいいんだ」と。

そして休む、楽しむ、と決めること。

 

現場で働いている側からすると

施設で親御さんをお預かりしている時間には

気にせずに思う存分自分の時間を楽しんでほしいと思っています。

在宅介護を続けるためには適度なガス抜きは大切です。

それを出来るようにするために私達介護職員の存在があるのだと思っています。

 

介護者であるご家族がリフレッシュできれば

それが心の余裕へ繋がります。

 

介護をしていく上で大切なことは

まず介護者自身が元気でいること。

そのためには休んだり楽しむ時間が必要なのです。

 

楽しめるとき、休める時には罪悪感は持たれず、

ご褒美時間だと思って思いっきりそのときを満喫してくださいね。