ひとりでがんばらないことが幸せに生きる道につながる

Vol.18【見守ることも優しさであること】

 

皆さん、こんにちは。

介護メンタルセラピストの夏希優太です。

早いもので2024年も

あっという間に折り返しに差し掛かってきました。

春を終えて夏に移り変わっていく中で

暖かかったり寒かったりと体調管理が難しい時期です。

ご自愛くださいね。

 

さて今回は、見守ることも優しさであるというテーマで

お話をしていきます。

 

介護に於いて優しさってどういうことでしょうか?

日々の関わりの中で

気持ちに寄り添っていくことだったり、

実際に身の回りの支援をしていく中でのことであったり、

人によっての考え方も違うでしょうが

今回は実際に支援していく中での部分に

フォーカスを当ててお伝えしていきたいと思います。

 

介護のお仕事を始めた最初の頃、

私は利用者さんに対して身の回りの色んなことをやって差し上げることが

喜んでもらえることであり優しさであると思っていました。

 

一番分かりやすい例でいうと、服の着替えの部分。

入浴の時や朝夕の着替えの時にこちら側が行っていました。

勿論利用者さんは喜んでくださいました。

 

けれど先輩達は、

「Aさんは自分でやることができるからね、

袖を通すところまではやってみてね」

と、出来ることは自分で行ってもらう声掛けをしていました。

 

利用者さんの中には

「何でやってくれないのか」と言ってこられる方もいました。

私自身もアドバイスをいただいても

当時はその意味がよく分かりませんでした。

けれど、今ならその意味がよく分かります。

 

すべてのことをやってあげること=優しさではないこと。

本人のできることまでこちらが手を貸してしまうのは

その人の出来る力、機会を奪ってしまって

結果相手のためにもならないこと。

できることがあることは、その人自身の生きる活力にも繋がるので

そこを見守ることも必要だと気付いたのです。

 

本人ができる部分については、

声掛けなど工夫しながら自分で行ってもらう。

厳しいようですが、それも優しさです。

 

もちろん日々の関わりの中で

何ができ、何が難しい、また全ては難しくてもどこまでできるのか、

その見極めは必要です。

ですがそれは日々関わっていらっしゃる皆さんが

よく分かっていらっしゃると思います。

 

できることがあるということは

観方を変えると、その分介護負担が減るということです。

相手のできる力にも頼りながら介護をしていきましょう。

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夏希優太(なつきゆうた)プロフィール

山口県在住。

大学卒業後、金融業界への5年間の勤務を経て現在の介護の道へ転身。2012年、友人の勧めにて参加をしたセミナーにて斎藤さちよ氏とのご縁をいただき2013年メンタルエステスクールへ入校。同校での学びが始まる。

スクールの学びの中で自身の過去についても紐解いて中で物事の捉え方等について学び、少しずつ前向きに変化していく自分自身を実感。物事の視点をほんの少し変えるだけで生きやすくなるという自身の実体験を通し、一人でも多くの方がそうある世界であってほしいと願う思いが強くなりセラピストのカリキュラムも受講。現在従事している介護の仕事を通して、その分野からも人々の支えになっていけるようにと日々奮闘中。介護の道は天職だと、本気でそう思っている。

 

ブログ:「介護を支える人」の心が軽くなる、勇気がわいてくる心の持ち方

~介護は天職!介護セラピストの夏希優太のブログ