ひとりでがんばらないことが幸せに生きる道につながる
Vol.12【WBCを観た中から、今、伝えたいこと】
皆様、こんにちは。
介護メンタルセラピストの夏希優太です。
先日まで行われていたWBC(野球の世界一決定戦)。
日本が14年ぶりの優勝という形で
日本中に感動と元気を届けてくれました。
連日、観戦をしながら興奮された方も多かったのではないでしょうか。
私自身も今回観戦したのですが
WBCでの日本チームを見ながら感じたことがあり、
その中から介護をされている皆さんにお伝えできることがあると思い
今回のコラムを書いています。
今回の日本チームを見ていて私が感じたのは、
一体感は勿論ですが、「互いに補い合う、支え合う」という部分が
とても強かったな、ということです。
不振の選手がいればそこを周りがしっかりとカバーをし、
またその選手に対しても声を掛けていく。
これは当たり前のことと言われればそうなのかもしれませんが
介護をしていく中においても同じことがいえると思うのです。
私自身も利用者さんの介護に関わる上で、
日々、チームでケアをしています。
介護業務の中には、人それぞれ得意不得意があります。
私にとっては得意なことでも他の人にはそうではないこともありますし、
そしてその逆もあります。
得意でないからそれをしなくていい、ということではなく、
チームでお互いを補い合いながらやっていくことも
介護をしていく上では必要なことであり
誰かの力も借りることで
身体的にも精神的にも負担は軽くなることをお伝えしたいのです。
在宅での介護においても、
周りとの連携や協力をしながらやっていくことは大切なことです。
周りの家族の協力も得る。
役割分担をしながら、お互いに支え合ってやっていく。
家族間でもそれぞれに得意なことやそうでないこと、あるはずです。
それをお互いに補い合いながらやっていくことでコミュニケーションにも繋がります。
一人での介護であれば、
行政や介護サービス、そのスタッフの力を頼ることも一つです。
自分一人でがんばれることには限界があります。
利用できるものは積極的に利用して負担を軽くしていきましょう。
今回はWBCのことから「補い合う、支え合う」ということを
お伝えいたしましたが、介護は一人でがんばらなくてもいいのです。
力を借りたり、力になったり、そうやっていくことが一番です。
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夏希優太(なつきゆうた)プロフィール

山口県在住。
大学卒業後、金融業界への5年間の勤務を経て現在の介護の道へ転身。2012年、友人の勧めにて参加をしたセミナーにて斎藤さちよ氏とのご縁をいただき2013年メンタルエステスクールへ入校。同校での学びが始まる。
スクールの学びの中で自身の過去についても紐解いて中で物事の捉え方等について学び、少しずつ前向きに変化していく自分自身を実感。物事の視点をほんの少し変えるだけで生きやすくなるという自身の実体験を通し、一人でも多くの方がそうある世界であってほしいと願う思いが強くなりセラピストのカリキュラムも受講。現在従事している介護の仕事を通して、その分野からも人々の支えになっていけるようにと日々奮闘中。介護の道は天職だと、本気でそう思っている。