斎藤雅英(賀茂じい導管)の思うこと

Vol.10 【26年(午年)暴れ午を振り返る】

今年も残すところあと僅かとなりました。

あっという間に年末、一年過ぎるのがとても早いですね。

 

私の住んでいる高崎では2月に100年以上ぶりの大雪が降りました。

もう大分前の記憶の様に感じられますが、あれも今年の出来事ですね。

 

全国各地でゲリラ豪雨の影響から土砂崩れなど多くの災害も発生してしまったのも今年。

中でも、御嶽山の噴火では多くの方が犠牲になってしまい、

人は自然の力に太刀打ちできない事を改めて感じさせられました。

 

締め括りは衆議院議員選挙。

対抗できる野党がおらず、納得のいかないまま、自民党圧勝での幕引き。

何とも・・・期待するしかない状況の一年だったようです。

 

さて、あなたにとって、早馬の如く過ぎた今年はどんなな年でしたか?

スピードダッシュで全力疾走できた方、暴れ馬に振り落とされそうになった方、

全然思ったように走ってくれず超スローペースだった方、人それぞれ、様々ですね。

 

大切な事は、あなたにとって今年やろうと思ったことが、出来たかどうか?だと思います。

出来た方は次のステップへ、まだ出来てない方は諦めずに途中までの経過を繰越しながら

次のステップへ進んでみては如何でしょうか。

 

来年、平成27年(未年)の恵方は、西南西からやや西の方角のようです。

十二支にちなんだ相場市場の格言はというと、

『辰巳(たつみ)天井、午(うま)尻下がり、未(ひつじ)辛抱、申酉(さるとり)騒ぐ。戌(いぬ)は笑い、亥(い)固まる、子(ね)は繁栄、丑(うし)はつまずき、寅(とら)千里を走り、卯(う)は跳ねる』

です。

 

今年は『午尻下がり』と決してポジティブではありませんでしたが、

10月末の日本銀行の追加金融緩和と年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)改革の

発表により、日経平均株価は大きく上昇して、騰落率は11月末時点で7%となるらしく、

このまま今年を終えることができれば、尻下がりにならずに済みそうです。


なかなか上手く当てはまらない年も有るようですが、来年、未年は何と『辛抱』だそうです。

ネガティブな言葉に聞こえますが、同じ言葉でもあえてポジティブに受け取ってしまう事も

物事を上手く進めるコツですね。

まずは、小さな事も少しずつ積み重ねる事で、しっかりとした基礎を作って、

常に周りの状況を判断しつつ上手く強調しながら前進する事をお勧めします。

 

『夢は大きく、足元はしっかりと一歩ずつ』

 

そんな言葉が合う様に思えます。

さあ、平成27年の未年も、目標に向かって張り切って参りましょう~!!!

Vol.9 【情けは人の為ならず】

先日、朝ドラを見ていたら、ドラマ中の会話で

「情けは人の為ならず」と言う言葉が流れました。

その時、ふと自分の思っていた意味と違っていたのに気がつきました。

 

この言葉の意味は小さな頃に教えてもらったと思うのですが、

「情けを掛ける事はその人の為にはならない」だと思い込んでいました。

人の記憶とはいい加減だと気付かされましたね。

 

「情けは人の為ならず」とは、人に情けをかけるのは、

その人のためになるばかりでなく、やがては巡って自分に返ってくるので、

人には親切にしなさい、という意味ですね。

 

気になって、少しばかり調べてみますと、本来は

「情けをかけることは、その人のためにならない」という使い方は誤用であり、

誤用が生じる理由としては、打ち消しの「ず」が「為(に)なる」にかかり、

「ためにならない」という意味に解釈されることにあります。

近年この意味での解釈を正しいと思う人が増えているそうです。

それは時代によることわざの意味の変化と捉えて使用されている様ですが、

場面に応じて意味を推測する必要も大切なのかもしれませんね。

 

本来は、人の為なり(古語:「だ・である」という「断定」の意)に

打ち消しの「ず」がかかり、

「他人のためではない( 自分のためだ)」となるそうです。

(ウィキペディア参照)

 

人は大変な場面に遭遇した時、藁にも縋りたい気持ちは皆同じだと思いますが、

大変な思いをしながらも、何とかクリア出来た経験が

自分の糧となって将来への原動力になることも事実です。

大変な状況をクリアするにも、情けをかけて頂くにも、

全力の行動とパワーが必要とされます。

 

良き事はあっという間に過ぎて行きますが、

自分の将来の糧になる部分は少ないのではないでしょうか?

私も人生の大きな荒波に何度も遭遇しましたが、その都度沢山の方々の温かな厚情を頂き、

今があるのだと感謝しています。

 

自分がいただいた温かい情けを、別の場面で必要な時に力としてお貸しできるよう、

毎日が鍛錬の連続です。

 

「やがては、巡って自分に返ってくる」

『情けは人の為ならず』

何とも、奥の深い言葉に思えます。

 

そして気をつけなくてはならない諺(ことわざ)をひとつ!

「情けも過ぐれば仇となる」

Vol.8 【人口ブラックホール】

皆さんは、ブラックホールと聞いて、どんな事を想像しますか?

おそらく、あらゆる天体を飲み込んでしまうという、

掃除機の吸い込み口の様なものを想像される方が多いのではないでしょうか?

 

そんな何でも飲み込んでしまう天体、ブラックホールのような現象が、

現在及び近未来の私達の日本社会に起こるかもしれないというのです。

先日読売新聞1面に載っていた『東京はブラックホール』という記事がそれです。

 

わが国日本の総人口は、2008年をピークに減少し始め、

48年には1億人を切り、22世紀には5000万人を割り込むという、

国としての存亡の危機を迎える予想が出されているそうですが、

政府はどのように日本が人口減社会から抜け出す方策を示せるのか、

五輪開催の20年以降に立てられるという標準計画が重要になってきました。

 

特に気になるのが、

全国の自治体の将来人口に直結する20~39歳の女性人口の動向で、

試算した内容によると、40年までに若年女性が5割以上減少する自治体が、

なんと896もあるというのですから驚きです。

 

人口減少対策の取れないまま、人口1万人を割り込む可能性の高い523市町村は、

自治体として機能できず「消滅」してしまうかもしれないのだとか。

そんな人口減社会の中で、さらに東京という大都市が、

地方の多くの若年人口を吸い寄せ飲み込んでしまう「ブラックホール現象」が

懸念されているのだそうです。

 

因みに、皆さんは、ブラックホールの未来はご存知でしょうか?

周囲の星など全てを飲み込み吸い尽くした後に、

自らもやがて消滅する運命にあるそうです。

 

現在の日本社会で「自治体が消滅する」という事を想像できる方が

どの位いるでしょう。

目の前の生活に直接影響が出て不便を感じ、初めて気が付くのではないでしょうか。

年金問題もしかり、健康保険制度や全ての日本社会システムの崩壊が、

人口減と共に現実的な日本の未来を左右する大きな問題として、

多くの自治体及び国民に押し寄せて来るでしょう。

自治体ごとに特徴を活かした、若年層の方の生活し易い街づくりこそが、

未来の市町村の生き残りを掛けた、キーワードになるのではないでしょうか。

 

あなたの町も子供達の世代に「消滅」してしまうのでは?という

近未来SFドラマみたいな事が訪れるかもしれません。

若年層の方々が安心して子育てのできる環境とは?

そんな事をあらゆる角度から検討し、早期の実現をした自治体にこそ、

 

未来の光が見えるのではないでしょうか。

Vol.7 【感謝を込めて「いただきます」】

 

人が生き続けるには、生きるための要素、 

すなわち栄養分、エネルギーなどを他から頂き続けなければなりません。

 

現在の地球という惑星の環境が整ったのは宇宙創造の謎であり、

生命の神秘でもあります。

 

人が生きるとは、いったいどういう事なのでしょう?

いつも自分が「生きている、生きている」と意識してはいないし、

毎日忙しく仕事や家事をこなす中で、そんな事、改めて考えてみた事なんて

ないよ~、なんて方々が殆どではないでしょうか?

 

人が生きる事とエネルギーについてお話ししたいと思います。

 

昨今よく耳にする事があります。

スピリチュアル系、ヒーラーやチャネラーといわれている方々の間では、

ベジタリアン(菜食主義)でないと、光や天上界からのインスピレーションを

受け取ったり、繋がりを持てないから、お酒や肉などは食べてはいけない、

なんていう話し、聞いた事はありませんか?

 

私は、ベジタリアン的な考え方が悪いとは思いませんが、

ジタリアンだから光の世界や天上界との交信ができるとは思ってはいません。

何故なのか。

 

エネルギー的な視点で考えれば、動物であろうと魚であろうと植物であろうと、

全て生命エネルギーには変わりがないのです。

そうです、人は自分以外の生物を食物として体内に取り込み、

自分の生きるためのエネルギーに変えて生きているのですね。

生命のエネルギーのやり取りをし、他の命を頂いて今の自分が生きているのです。

 

その事を毎日確認させてくれるのが、私がさすがだな、と思う、

日本での食事の前の「いただきます」という言葉です。

幼い頃は、食事を作ってくれた人に対して、

感謝の気持ちを込めて言っていたと思いますが、不思議だとは思いませんか?

 

「いただきます」に込められた大きな意味を3つ、取り上げてみましょう。

 

1つは、食材となった植物・動物・魚たちの命のエネルギーを頂き、

自分の生きるエネルギーとすることに対する「いただきます」。

 

2つ目は、私達の口に入るまでにかけられた労力に対してです。

食材、植物・動物・魚を食べられるように調理して頂く事で、

栄養として私達の身体に取り込める訳ですね。

 

例えば、日本の代表的食材といえば【米】ですが、

その米が私達一般の人の口に入るまでにどんな流れがあるのか、ご存知ですか?

種を蒔き、苗を作り、田を整備し田植えをして、水田なので水の管理をし、

草取りもしてやり・・・といった流れを経て、半年で稲が実り収穫となります。

最近はコンバインですが、昔はもちろん人力で、

鎌で稲を刈って束ねて天日乾燥させるために吊るし干ししてから、

脱穀穂から実を落す作業です。

その後に精米して、米として炊飯し、ようやく食卓に上がる、という事になります。

良いかどうかは別として、現在は豚も牛も食肉、食材となって食卓に上がり、

私達の生きるエネルギーに変わってくれています。

 

3つ目は、その間に携わった方々の命の時間です。

と言ってもピンと来ないと思いますが、人の一生の生きる時間はおおよそ

決まっていますね。

私達の口に入るまでに関わった方々の、貴重な命の時間を費やして

作っていただいた物を食して生きているのだな、と改めて思うのです。

 

食事は大切な命のエネルギーを頂く事。

なかなか学校では教えてくれないけれど、とても大切な事ではないでしょうか。

お子さんのいらっしゃるご家庭なら、是非お伝えして頂きたいですね。

世界ではまだ食物が充分に食べられない人がたくさんいる中、

自由に食べられる現在の日本という国に生まれた事にも感謝しなくては

いけませんね。

 

さぁ今日も、心より感謝を込めて、「いただきます」。

Vol.6 【118年振りの大雪】

久し振りに雪が降った平成2628日から1週間後の214日、

まだ8日の雪が残っていたところに24時間降り続いた大雪は、

各地で大きな被害をもたらしました。

 

なかでも関東北部は観測史上初となる積雪を記録。

ここ高崎でも、何と積雪72cmという、118年振りの、

今生きている方では誰も体験した事のない量の雪が、

たった1日で降り積もったのです。

 

前の晩に雪かきをしたのですが、

早朝起きて玄関を開けると大人の膝上程の積雪です。

自宅の庭に置いてあった車は雪で覆われ、

正面からは全く見えなくなっていたのにはビックリでした。

TV局は一斉に、気象並びに交通状況の特別番組に変更され、

報道されていました。

 

私は家の周りの、普段交通量の多い道路に車が一台も走っていない事に気付き、

家から外出が出来ない事に対しての対策、

早急に車を出せるようにするための雪かきが必要となり、

即座に行動を開始しました。

何故かというと、その日は私どもの主宰する研修会のある日で、

全国から多くの方が高崎に集まる大切な日だったのです。

 

高速道路も関越、上信越、北関東と全て通行止め、

電車は、高崎線は全線運休、新幹線は上越、長野とも運休で、

一般道はもちろん車も走れない状態でした。

交通手段は自分の足のみとなってしまった事態に、

研修会も安全を優先して中止し、急遽日程変更することを皆さんに連絡しました。

 

高崎駅内の店舗やフードコートなども、

スタッフが出勤できずに開店できない状態で、

駅以外のお店やコンビニなども配達の車が動けず、

お弁当類の棚が空、という状況でした。

 

すぐに復旧するかと思ったのですが、そんな状況は1日では終わらず、

なんと3日間も続いた事に、118年振りとは言え、大自然の力の前には

科学や産業技術の発達している現代でも、どうする事も出来ないと

痛感した大雪でした。

 

今年の311日で東日本大震災から3年が経過しましたが、

いまだに復興は遅れている状況です。

南海トラフ地震や超大型台風などの危険を想定した準備が早急に望まれる、

といった報道が各メディアで放送されている今、

自然災害の脅威に対する認識がますます必要になってきています。

また私たちの暮らしている日本だけでなく、世界規模的な地球環境の変化にも

意識を向ける時代がやって来ているのではないでしょうか。

 

「天災は忘れた頃にやってくる」

「備えあれば憂いなし」

 

先人の言葉ですが、防災への意識をどう持つのかが、

私たちの未来への大きな課題のように思えます。