ひとりでがんばらないことが幸せに生きる道につながる

Vol.15【捉え方を変えることで「介護は楽しい」に変わる】

 

皆さま、こんにちは。

介護メンタルセラピストの夏希優太です。

 

彼岸も過ぎて秋の気配を感じられるようになってきましたね。

夏の疲れも出やすいときです。

どうぞ、ご自愛くださいね。

 

さて、ここであなたに一つ問い掛けをしてみたいと思います。

 

「介護は楽しい」

と聞いて、あなたはどう感じられますか。

 

楽しいよね、と感じる人もいれば

介護は大変で嫌だ、と感じる人もいるでしょう。

色んな感じ方があると思いますし

どちらが良いとか悪いとかいうことでもありません。

 

けれど、介護をするという事実が変わらないのであれば

楽しくやれたほうがいいと思いませんか?

 

実はそれは、捉え方を変えていくことで可能となります。

私自身の経験を交えながら、お話していきますね。

 

私は9月に会社からの辞令で部署の異動がありました。

異動を伝えられてしばらくは、

慣れた環境や人間関係が変わってしまうことへの不安などで

嫌でたまりませんでした。

 

実際に新しい部署へ変わってからも前の部署のことばかりを考えてしまい

正直楽しくなく、仕事は一生懸命にやってはいるけれど

身が入っていないという感じでした。(今思うと反省です…)

 

ただ、異動の事実を変えることはできません。

このままでもよくない、であればどうすれば楽しめるか、

ということを途中から思うようになり、視点を変えてみたのです。

 

そうすると

自分が成長できる機会であること、

再度原点に戻ってやれること、

環境が変わることでのリスタートになることなど

自分にとってよきタイミングだということに気付くことができ

また仕事を楽しめるようになりました。

 

一つの出来事に対して捉え方を変えることで

そこからの展開は全く違うものになるのです。

 

話を介護に戻しますが、

介護をするという事実が変わらないのであれば

介護を経験することで、例えば

介護の制度やサービスについて知れるチャンスがある、

親と関われる機会ができる等、

捉え方の角度を変えることで楽しめる種もみえてくるはずです。

 

介護は決して楽なことではありません。

大変なこともたくさんあります。

それでも、視点を変えることで少しでも

気持ちを軽くしていただけましたら幸いです。

Vol.14【元気でいるために〜介護者自身が楽しむ時間を大切に】

 

こんにちは。

介護メンタルセラピストの夏希優太です。

まもなく7月も終わりますね。

暑さが厳しかったり雨が多く降ったりしてお天気も安定しませんが

体調に気をつけて夏を乗り切りましょう。

 

先日、SNSで音声配信を聴いていた時に

その音声の中で話をされていた方が親の介護をされており

介護をしながらでも自分の楽しむ時間を大事にしていきたい

ということをお話されていました。

 

私自身、これは本当にその通りだと思っていて

改めてそのことを伝えたいと思い、今回のテーマといたしました。

 

さて、あなたは日々の介護の中で

自分の楽しむ時間、とれていますか?

 

介護でいっぱいいっぱいになってしまったり、

楽しみの時間をとることに対して

罪悪感をもってしまう方も多いように感じます。

 

けれどそこは声を大にして伝えたい。

「罪悪感はもたなくてもよいし、その時間を大切にしてほしい」と。

 

楽しむ時間をとることは

あなた自身をリラックスさせることになりますし

心の余裕にもつながります。

元気で介護するために必要なことなのです。

 

ここで私自身のことを少しお話させてください。

時は少し戻りますが、コロナが流行り始めた2020年。

緊急事態宣言の発令などで外出への制限が厳しくなった時のことです。

 

勿論世の中も同じ流れの中にはありましたが

私自身は施設に勤めていたこともあって

より気を遣いながら過ごしていました。

 

毎日職場と家の往復のみ。

休日は家にこもる生活。

 

本来私自身は

旅行に行ったり、外に出たりすることが好きなので

それまではそういった時間を過ごすことで

心身のバランスをとっていました。

 

ところがコロナによってそれが難しくなり

気を遣いながら行動範囲も限られた結果、

心に余裕を失い

視野も狭くなっている自分に気づいたのです。

 

それに気づいてからは

限られた範囲の中でも楽しむことや

自分の好きなことをする時間をとるように心掛け、

大きく崩れることはありませんでした。

 

介護をしていく中で親御さんや利用者さんの元気を願う人は多いはず。

けれどその前に、介護を担うあなたが元気でいることが一番大事なこと。

そのためには、あなた自身も自分が楽しめること、

リフレッシュできる時間をとっていきましょう。

 

一日に少しの時間でもいいのです。

そして時には自分へのご褒美として

泊まりのサービスも利用して思いっきり楽しむこと。

 

繰り返しになりますが、

まずあなたが元気でいること、それが一番なのです。

Vol.13【新型コロナ分類変更から、今感じること】

 

皆様、こんにちは。

介護メンタルセラピストの夏希優太です。

 

ここのところ暑かったり、寒かったりと

寒暖差が大きな日が続いていますね。

身体もその変化についていくのが大変。

体調を崩しやすい時だと思いますので

お身体大事にお過ごしくださいね。

 

さて、5月8日に新型コロナウイルスの分類が

季節性インフルエンザと同じ5類へ変わりました。

 

これに伴い

コロナ渦中では規制がかかっていたものや決め事も

撤廃になったり、又は取扱いが変わっています。

 

例えば

外出自粛は不要となり、医療費の公費負担が自己負担になる等。

私の勤務している介護施設に於いても

条件付きであるものの面会禁止が解除となり

少しずつご家族の訪問も増えてきました。

 

一方でマスクを着用することや定期的な抗原検査の実施等

従来からの対応がそのまま継続になっているものもあります。

これは在宅介護に於いても同様のことはあるのではないでしょうか。

 

親御さんや利用者さんの命を守るということを考えた上では

どうしても世の中の流れに則したことが出来ない状況もあります。

世の中の流れとギャップを感じたり、我慢が必要なこともあるでしょう。

 

けれどそうであったとしても

世の中の状況が今どうなっているのか、どう変化しているのか

それを意識しておくことは大切なことであり必要なことだと感じます。

 

そして今の状況を嘆くのではなく

自分の置かれた環境の中でどう楽しめるか、という視点を持つことで

過ごす上での気持ちも変わってきます。

制限があったとしても楽しめる種は必ずあります。

そこに目を向けてみてください。

 

最後に、

コロナの分類が変わって動き始めていますが

まだまだ各所で変化に戸惑いが多いことも事実です。

 

変化に対応していけるのか、流れに乗っていけるのか、

不安に感じることもあるでしょうが

あなたには対応していける力があります。

 

世の中にどんな変化が起こっているのか、

自分の状況とのギャップはどうか、

その中で楽しめるにはどうするのか、

こうしたことを意識しながら過ごしてみてくださいね。

Vol.12【WBCを観た中から、今、伝えたいこと】

 

皆様、こんにちは。

介護メンタルセラピストの夏希優太です。

 

先日まで行われていたWBC(野球の世界一決定戦)。

日本が14年ぶりの優勝という形で

日本中に感動と元気を届けてくれました。

連日、観戦をしながら興奮された方も多かったのではないでしょうか。

 

私自身も今回観戦したのですが

WBCでの日本チームを見ながら感じたことがあり、

その中から介護をされている皆さんにお伝えできることがあると思い

今回のコラムを書いています。

 

今回の日本チームを見ていて私が感じたのは、

一体感は勿論ですが、「互いに補い合う、支え合う」という部分が

とても強かったな、ということです。

 

不振の選手がいればそこを周りがしっかりとカバーをし、

またその選手に対しても声を掛けていく。

これは当たり前のことと言われればそうなのかもしれませんが

介護をしていく中においても同じことがいえると思うのです。

 

私自身も利用者さんの介護に関わる上で、

日々、チームでケアをしています。

介護業務の中には、人それぞれ得意不得意があります。

私にとっては得意なことでも他の人にはそうではないこともありますし、

そしてその逆もあります。

 

得意でないからそれをしなくていい、ということではなく、

チームでお互いを補い合いながらやっていくことも

介護をしていく上では必要なことであり

誰かの力も借りることで

身体的にも精神的にも負担は軽くなることをお伝えしたいのです。

 

在宅での介護においても、

周りとの連携や協力をしながらやっていくことは大切なことです。

 

周りの家族の協力も得る。

役割分担をしながら、お互いに支え合ってやっていく。

家族間でもそれぞれに得意なことやそうでないこと、あるはずです。

それをお互いに補い合いながらやっていくことでコミュニケーションにも繋がります。

 

一人での介護であれば、

行政や介護サービス、そのスタッフの力を頼ることも一つです。

自分一人でがんばれることには限界があります。

利用できるものは積極的に利用して負担を軽くしていきましょう。

 

今回はWBCのことから「補い合う、支え合う」ということを

お伝えいたしましたが、介護は一人でがんばらなくてもいいのです。

力を借りたり、力になったり、そうやっていくことが一番です。

Vol.11【ネガティブな気持ちを抱く自分を責めないでほしいこと】

 

皆様、あけましておめでとうございます。

介護メンタルセラピストの夏希優太です。

昨年も一年間、私のコラムを読んでくださってありがとうございました。

今年もまた、少しでも心が軽くなっていただけるコラムを書いていきたいと思います。

よろしくお願いいたします。

 

新年最初のコラムは

「ネガティブな気持ちを抱く自分を責めないでほしい」

ということをテーマに書いていきます。

 

私はこのコラム以外にもブログ等で発信をさせていただいていますが

コメントをいただいたり、

介護現場でご家族様とお話をする中で感じることは、

介護をする中で抱くネガティブな気持ちに対しての受け止め方に

悩んでいらっしゃる方が多いということ。

 

介護をしていれば常に穏やかな気持ちでいられる訳ではなく、

苛立ちや怒りといった気持ちが出てくることも多いです。

けれどそれに対して、良くないことだと思っていたり、

そうした気持ちを持つことによって自分を責めてしまったりして

苦しんでいらっしゃる方が多い印象を受けています。

かく言う私自身も以前はそうでした。

 

介護の仕事を始めた当初、私はご利用者さんに対して

苛々したり怒ったりするのはいけないことだと思っていました。

そんな気持ちを持つ自分がダメなのだと自分を責めていましたし

そんな気持ちを持つ自分も嫌でした。

何とかポジティブな方へと気持ちを切り替えようとしていました。

 

けれど一方で、モヤモヤしたものを感じている自分もいました。

今では、自分の本当の気持ちと頭で考えようとしている気持ちが

一致していなかったからだと分かるのですが、

本当はネガティブで一杯なのにそれに蓋をしようとして苦しかったのです。

 

メンタルエステスクールで学んでいく中で、

ネガティブな気持ちを持つことも自然で悪いことではないのだと

思えるようになってからは心も軽くなり、

きちんと受け止めて気持ちの切り替えもスムーズにできるようになりました。

 

だから、

ネガティブな気持ちを抱く自分もよしとするということを伝えたい!

 

ネガティブな気持ちを持つからといって自分がダメな訳ではありません。

その部分も自分という人間を創ってくれている大切なところです。

 

だからもし、そうした気持ちが出てきた時は

責めるのではなく、その自分もよしと認めてください。

そうすることで気持ちの切り替えもスムーズにいくはずです。

ネガティブな自分も○なのです。